所沢の家
この作品こそ、株式会社サオビ一級建築士事務所の島崎氏が考える、『お客様が自然体で心地よく在り続けることができる美しい空間をともに紡いでいく』という理念を強く表現した家でしょう。
家路に着いたご家族が、段差のない床を通ってダイニングテーブルでちょっと一息か、それとも即行シャワーを浴びてとりあえずビールと決め込むか。
そんな想像をするだけで幸せな気持ちになれます。
どの部屋へ行くのにも、この空間を通ることにより、ご家族同士が顔を合わせ、安らぎと幸福感を共有していくのでしょう。
ご家族の生涯の足音を奏でるタイルの床、ナラの床。
丈夫な梁や柱は家全体を支え、漆喰の壁が湿度の調整と空気の浄化を助けてくれる。
日本の家族、いや世界中のファミリーのベストなあり方とは自然にこのようなスタイルになるに違いない。
夕暮れの所沢の家に明かりがつくと、そろそろご家族が帰ってきます。 今日は良かった、楽しかった、それぞれの一日を振り返りながら、楽しい会話が弾みます。 そんな幸せなご家庭のお家をつくる事ができて良かった。この仕事冥利に尽きます。
ワインブラウンのガルバリウム鋼板の外壁とウェスタンレッドシダーのコラボは改めて見ても美しいですね。 玄関上の庇の尖端のとんがりは、島崎氏の特にこだわった点でありますが、確かに美しい。
最上部のバルコニーからは西武ドームや観覧車も見え、お友達を呼んでのデッキパーティーはホントに楽しそうでした。
ワインブラウンのガルバリウム鋼板張りの外壁は、レッドシダーの風合いに良く似合いますね。
左は2FのLDK、右はアトリエ上のロフト、その間のウッドデッキを通ると行き来できますが、窓に鍵がかかっていると入れません(笑)
2FLDKからウッドデッキのバルコニーへ続き、更に階段の上にもウッドデッキバルコニーへと続きます。
タモの無垢材の引戸を開けると、ウェスタンレッドシダーのウッドデッキにおりれます。 ウェスタンレッドシダーは、米杉と呼ばれますが実はヒノキ科なんです。
玄関の壁と天井には、雨に強いウエスタンレッドシダーの無垢材を張ることにより温かみのあるウェルカムステージができました。 玄関ドアも引戸。
フルオーダーのキッチンに換気スペースには強化ガラスで覆いつつも、向こう側まで見え、カウンターと棚には季節に合わせた飾りをそえております。 天井までの縦格子引戸はお施主様のセンスの良さを感じ取れます。
一部の壁をアクセントカラーにして、遊び心満載の仕上がりになっております。 天井まである扉を開ければ、こちらも開放感たっぷり。
陽だまりの縁側には畳が敷かれており、ご家族や特にお父様の安らぎ空間になっております。 畳とフローリングには段差もなく、端から端までよーいドンしても安心して走れます。
全ての部屋が引戸で設計されているので、全開口にするとかなり広い空間になります。
キッチンの上にはロフトを設け、上からも下からも楽しい会話が弾みます。
開放感のある高い天井が2Fのリビングダイニングを明るくさせ、壁一面に杉板を張りアクセントと調湿効果を演出します。 上部にある窓から熱を放出させる工夫もされています。