悠々自適の家
西武池袋線の元加治駅からほど近い所に、高校時代からの友人の実家がある。
お父さんお母さんの家にお伺いしたのは、25年ぶりのことだった。
25年前と違うところは、隣の家とその隣の家まで購入していたことと、生活頻度の高いリビングの床がグズグズになっていたことだった。
当時の建物には、多く見られるもので、湿気のあがる土間に直貼りのフローリングという施し方だ。
今では考えられない施工方法だが、当時としては一般的だったのだろう。
友人からの声掛けで、ご夫妻の建てかえを請け負わせていただくことになり、嬉しさと同時に今持っている技術と知恵、そしてタクミカル全精力をご提供したいと思う瞬間であった。
基本的には、弊社にすべて任せるとのことだったので、尚さら気合も入ってくる。
延べ床面積36坪、シングル葺き、外壁ガルスパン張り、LOW-Eガラスに透湿遮熱シートの高気密高断熱仕様。
屋根+軒先を出して、洗濯物が濡れないようなつくりになっている。
L型のウッドデッキから、ご趣味の植木鑑賞や花火大会を観ながらのビールは、格別にうまいこと間違いなし。
定年を迎えて数年たち、息子たちも自立して、ご夫婦ふたりで悠々自適の生活がはじまる。
アイボリーのガルスパンとレッドシダーの外壁が温かみを感じさせます。 モダンな玄関ドアとアプローチまでのフォルムが美しいですね。
役6帖ある玄関ホールでお客様をお迎えして、リビングや和室で楽しいひと時を過ごしていただきたいですね。 シュークローゼットと可動棚のクローゼットもあり収納力のある家づくりです。 収納の多い家は、物を見せない為お部屋を広く見せますね。
開放的な窓の外には、加治丘陵の緑と駿河台大学の花火が見れます。
お父さんの部屋も8帖あり、男の隠れ家的な演出をしてあります。
お父さんの書斎は、広々したカウンターと書類が保管できる収納になっております。
廊下は広めに設計して、階段の蹴上げ(段差)も20cmと、前のお宅よりも楽にあがれるようにしました。 廊下にも両サイドの収納があり、掃除道具や生活用品が大量に収納できるようになっております。
キッチン奥には、お父さんの畑で採れた食材をストックするパントリーを両サイドにつくりました。
階段下のスペースも有効に使えるように、扉付きの物入れをつくりました。
広々したリビングダイニングには、パイン材の腰壁を張り、パソコン、プリンター、FAXなどの機器をカウンターとその上の収納にしまえるようにつくりました。
明るい色がお好きなお母さんのキッチン。 クリナップ『ラクエラ』シリーズのキッチン周りの家電もすべて収納できるカウンターラック。 インターフォンから給湯リモコンまで手が届く動線を実現しました。
3枚引込戸を開けると、いぐさの香りが良い和室です。 3つに分けた押入と神棚、仏壇の下は引出しをつくってみました。 天井もオシャレでしょ。
収納を重視したお母さんのお部屋は、ウォークインクローゼットと扉付きクローゼットがあり、8帖のお部屋に大きいベッドでお休みになられます。
お父さんが選ばれた、トクラス(旧YAMAHA)のシステムバス『エヴリィ』 浴槽を曲線的にすることで、洗い場の広さを感じさせる商品で、シンプル機能で段差も低く、手すりまで付いた優しいく安全なお風呂になっております。
窓を全開にして、室内の風通しを重視するご夫妻の希望により、洗面脱衣所は片引戸にして、開けっ放しと洗濯物を運ぶ動線を確保しました。 トクラスの洗面台も良いデザインですね。
今回はじめて採用してみたタカラスタンダードのトイレです。 ウォシュレット機能はもちろんのこと、お掃除のしやすさも魅力を感じる商品です。
ウォークインクローゼットは、お母さんのご要望を十分に反映して、用途に合わせた収納力を実現しました。 窓から入る風が心地よく、湿気対策にも留意させていただきました。