Carpenter’s commitment 大工さんに聞く家づくりコラム

ウッドデッキ完成

2016年に施工させていただいたお客様のウッドデッキの一部が、割れと腐食が目立ってきたのでつくり替えました。

当時のデッキは、ヒノキのKD(人工乾燥)材にウッドロングエコを塗っておりましたが、庇の無い雨が当たる部分だけが腐食してしまったため、ヒノキ西川材の天然乾燥材で補修してまりました。

腐食はしていなかったのですが、割れが多く目立ってきて素足で歩くのには気を使うことになったのでつくり替えることに。

お孫さんたちが遊べるように広くつくってありましたが、ゆったり歩行できてお茶飲みできるくらいの奥行きに変更して、東南アジア産のセランガンバツ材を使用しました。

はじめに、デッキを支える束石の移動をして、レーザー水平器で各箇所の寸法を測り、作業場で加工して現場組み上げします。

一段目のステップも2.7mの長さを取り、昇り降りするスペースを広めに確保してみました。

この材料は、特に塗装の必要は無いのですが、私の経験上やはり割れは出てきます。

濡れたり乾いたりで伸縮を繰り返す木材をビスで固定しているわけなので、当然そうなるのは想像できますが、それも天然木の個性ですね。

まめなお掃除やメンテナンスが困難な方は、樹脂ウッドのデッキをおすすめします。